火災について
  1. 地震火災から命を守る〜関東大震災90年 2013年8月30日放送 19:30 - 20:45 NHK総合 首都圏スペシャル
    • これから起こるとされる首都直下地震は最悪の場合で810カ所で火が出るとされている。因みに関東大震災では当時の東京市の134カ所で火の手があがり46時間ほど燃え続け、32万棟もの住宅が全壊・消失し10万5000人あまりが犠牲となった。
    • 最新の研究では同時火災が発生した原因が究明されてきている。火の粉が遠くに飛ぶことによる火災、熱の輻射熱による発火などが考えられている。消防力は当時と比べ増強されているが、現在も同時火災が発生する可能性もある。「近くで火災が発生した際の対処法は?」という質問については、多少大きなビルでも密接していると燃えてしまうため、原則は広域避難場所に逃げるのが良い。
  2. NHK そなえる防災「大地震時の火災からの安全確保」;
    • 首都圏では山手線を取り囲むように木造密集地域が形成されている。地震時、都心から徒歩で帰宅するとなると、こうした市街地火災発生の危険性が高い地域を通過していくことになる。
○公開されている地図から(中央区):  
1.火災危険度: 2.地域危険度:(火災危険度+倒壊危険度) 3.避難場所 4.防災拠点
 

○参考:

 a)火災危険度:  b) 焼失棟数分布
   

津波について
  1. asahi.com 2011年3月17日21時16分
    • 東日本大震災で死者数百人が確認された仙台市若林区の荒浜地区で、津波の高さが10メートルに達していたことが17日、東北大の今村文彦教授(津波工学)の調査で分かった。平野部としては世界最大級という。宮城県が想定した高さの約3倍の津波は、防潮堤や防潮林を越え、集落を襲った。
       宮城県は、過去最大級の津波だった宮城県沖地震(連動型)を想定して、この地域は最大2〜3メートルと予測。約5メートルの防潮堤と幅50〜数百メートルの松林で備えていたが、今回の津波はその3倍だった。
  2. 2013年9月2日放送 21:00 - 22:00 NHK総合 ニュースウオッチ9 (ニュース)
    •  東京では葛飾区・墨田区・江戸川区・江東区の荒川沿いに広がっている。これらの地区のほとんどが堤防に守られているが、地震の強い揺れで崩壊すると大量の水が流れ込む。最新の研究から、新たな脅威が浮かび上がってきた。
       宮城県鳴瀬川の堤防は、東日本大震災によって約2千か所が崩壊した。名古屋大学の野田教授によると、これまでの堤防は地盤の液状化で沈み込んでいたが、東日本大震災では長く揺れたため、地盤だけでなく堤防の中まで液状化して大規模な崩壊が起きたと指摘した。耐震化されていない堤防をモデルに震度6以上のシミュレーションを行ったところ、地盤と堤防が液状化し始めた。その後堤防は維持出来なくなり、わずか3分で崩壊した。
          
a. 過去の津波の遡上状況 b. 津波高潮の侵入限界: c. 中央区洪水ハザードマップ
     
  1. 津波高潮の侵入限界:東京湾では大きな高潮が起こる危険がある.1948年のキティ台風高潮は,最高潮位が2.1mと大きくはなかったが,敗戦直後で堤防・護岸が弱体化していて荒川低地が広く浸水し、海岸から最大で14kmにまで及んだ(上図b.)